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萩の月、その独特な味と食感に魅せられる人は多いはず。
しかしこれと瓜二つのお菓子が、全国各地で売られていることに気づいていましたか?
実はこれには一つの会社が絡んでいます。その名も株式会社マスダック。
この会社が開発した革新的な機械が菓子製造に革命をもたらし、数多の「萩の月」ソックリなお菓子が誕生するキッカケになったのです。
この機械がどのように菓子製造業界を変えたのか、その全貌を深掘りします。
「萩の月」は仙台銘菓として有名なお菓子ですが、全国各地にその類似品が70品以上もあります。
これらの商品は、「萩の月」の独特の外観、味、食感を忠実にとは言わないまでも(ある程度は)再現しているため、時としてパクリだとかジェネリックだとか言われています。
(たしかに似てはいるけども、パクリというのはちょっと言い過ぎの気が…😅)
いったい、なぜこのような類似品が乱立しているのでしょうか。
この件の背後には、埼玉県所沢市に本社を置くマスダック社の技術が影響しています。
マスダック?
投資をしている方はナスダック(NASDAQ)は知っていても、マスダックはご存じないのでは?
この会社、あなどることなかれ。
マスダックが製造する機械は日本の銘菓製造の60%以上を支えています。
デパ地下で売られている銘菓の60%以上が当社の機械によって作られている
マスダック社長(当時) 増田文治 氏
これら、ぜ~んぶマスダック社製の機械で作られています。知っていましたか?
マスダック社は、お菓子の大量生産を可能にする革新的な機械を開発・販売しています。
これらの機械の特徴は、伝統的な製法に比べて手間や時間を大幅に削減しつつ、一貫して高品質なお菓子を生産できることにあります。
「萩の月」の製造マシーン(ソフトムーンケーキライン)がマスダックから菓匠三全に納入されると、しばらくの間は門外不出という契約が結ばれていたようです。だから誰もマネできない。その間に萩の月が大ヒットするわけですね。
で、その契約が終了すると、マスダックは一般にも売り出すわけですよ、そのマシーンを。
そこに全国の菓子メーカーが飛びついた、ということらしい。
出典:国立自動車総研
大学の先生も、「マスダックの機械が類似品増加の一因である」ことを指摘しています👇
この機械の使用は、土産品業界への新規参入を容易にした。実際、「白い恋人」と「萩の月」以降、内容的に似たような菓子土産が、商品名やパッケージを変えて全国で販売されるようになっていった。
鈴木美香子:記念にならない土産品
今では全国「北から南まで」まんべんなく菓子メーカーさんが分布しています👇
マスダック社の機械の導入により、多くの菓子メーカーが「萩の月」っぽいお菓子を製造・販売できるようになりました。
製造コストの削減とともに、消費者の求める高品質な製品を安定して提供することが可能となったのです。
以下の商品は、マスダック社の機械によって作られていることがわかっています(もしくはその可能性が高い)。
証拠をつかめたのは上記の商品だけですが、個人的にはほぼ100%マスダック社の機械を採用していると思っています。
引き続き調査を進めてまいります(わかり次第、ここに追加していきます)。
当記事では、「萩の月」風のお菓子の乱立には、マスダック社の技術が大きく寄与していることを解説しました。
この技術が作り出した機械のおかげで、多くの菓子メーカーが伝統的な味を継承しつつ、大量生産を効率的に行うことができるようになりました。
その結果、多くの消費者が高品質なお菓子を気軽に楽しむことができるようになったのです。