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元祖はどっち?萩の月と同時期に発売されたカスタードクリーム菓子

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こんにちは、りょうです!

全国的に有名な仙台銘菓「萩の月」。これに姿形がソックリなお菓子が全国に70種類以上もあります。

それらは「萩の月のパクリ」だの「ジェネリック萩の月」だの、世間からは痛々しい呼ばれ方をしています。

なぜ萩の月がヒエラルキーのトップに君臨しているのか?それは発売が最も早かったから。

でも、その萩の月と同時期に発売されたカスタードクリーム蒸し菓子が実はあったのです!(どっちが先?)

いったい真の元祖はどっちなんだい?詳しくみていきましょう。

この記事は次のような人におすすめ!
  • カスタードクリームが入った蒸し菓子が好き
  • 宮城県もしくは山形県に縁がある
  • 仙台経由で山形県に旅行もしくは出張する予定がある

商品名は「カスタードケーキ」

1978年に発売 杵屋のカスタードケーキ
画像:杵屋本店 公式サイトより

ふわふわスポンジとカスタード

新鮮な「森のたまご」と「蔵王の四季牛乳」をたっぷり使った滑らかなクリームが、ふわふわのシフォン生地に詰まったカスタードケーキです。

表面が茶色ですし、形もまん丸ではありませんが、断面を見るかぎり萩の月と同類のお菓子です。

日持ちは冷蔵でも2日

添加物、保存料等を使っていないため、冷蔵庫でも2日しか持ちません。

当然、ネット販売には対応しておらず、買うなら現地に行くしかありません。

日持ちしないからこそ美味しい

保存性を犠牲にして、とことん『味』にこだわっています!

日持ちしないからこそ美味しいとも言えるわけですね👇

山形県内と仙台で入手可能

現在、山形県にある杵屋と仙台にある宮城野で販売されています。

店舗マップはこのページの下部にあります。

「午前中に行かないと売り切れで買えないことが多い」との情報アリ。

ネット販売が開始されました!

味を劣化させない冷凍技術が開発されたことにより、ネット販売が可能になりました👇(画像をクリック

萩の月と比較する

両社の公式サイト(杵屋菓匠三全)に掲載の情報を時系列で並べてみました。

カスタードケーキ
/杵屋
萩の月
/菓匠三全
1977直営1号店にて
「萩の月」を初めて販売
「カスタードケーキ」発売1978
仙台市に出店
(のちの宮城野)
1979仙台銘菓「萩の月」発売
2商品に関係する出来事を時系列に

え?どういうこと?

「販売」の意味は顧客に品物を売ること、「発売」の意味は市場に商品を売り出すこと

市場に出たのは「カスタードケーキ」の方が先のようですが、カスタードケーキが初めて販売されたタイミングが不明なので、元祖カスタード蒸し菓子が決められません!

萩の月はエージレスで差別化!

この類いのお菓子はあまり日持ちしない生菓子ですが、業界で初めて脱酸素剤(エージレス)を使うことで賞味期限の延長を可能にしたことが、「萩の月」の地位確立の一因となったようです。

賞味期限

  • カスタードケーキ → 2日
  • 萩の月 → 14日

独自に編み出した製法?

昭和50年代の初頭に、こんな蒸し菓子を作る技術を独自に編み出すなんてスゴイ!

萩の月はマスダック社の機械で作られており、その製法は門外不出の技術としてしばらく秘密にされていました(詳しくは以下の記事をご覧下さい)。

ということは、杵屋はそれとは別な作り方でカスタードクリーム入りの蒸し菓子を作っていたはずです。

手作りだったのか、それとも他社の機械を使っていたのか…非常に気になります。

超絶うまいカスタードケーキ

味わいを絶賛する口コミが多い

SNS等をサーチすると、「萩の月よりも好き(美味しい)」と言っている仙台市民の方、「萩の月はカスタードケーキの足元にも及ばない」と強気発言している山形県民の方を見かけました。

え!そんなに美味しいの?

個人ブログにも以下のような意見が載っていました。

萩の月は量産型ザクで、カスタードケーキはランバ・ラルのグフくらい違う

引用:とりあえず食ったもんUp~!!

👆昭和世代~(笑

昭和50年代に、山形市内のお茶の間を席捲した洋菓子と言っても過言ではない

引用:Y‐ユプシロン

👆萩の月が流行る前はカスタードケーキの方が有名だったみたい

どうやら“味わい”はまるで違う食べ物 で間違いなさそう

これは実食するしかないでしょ~😋

萩の月と食べ比べてみた

カスタードケーキと萩の月
2023年の年末に仙台でゲットしてきた!

カスタードケーキがどれほど美味しいのか確認します。

包丁を使わず手で半割した時の写真がコチラ👇

「カスタードケーキ」の半割断面
カスタードケーキ
「萩の月」の半割断面
萩の月

生地もさることながら、中のクリームが全く違います。色、質感ともに。

カスタードケーキの中に入っている黒いものはバニラビーンズです。

家族4人で食べ比べてみたところ、意見が一致しましたので下にまとめます。

  • カスタードケーキは確かに美味しい
  • カスタードケーキを食べた直後に萩の月を食べると…
    • 中のクリームが人工的な味に感じる
    • 中のクリームがみょ~に粉っぽい

普段は「萩の月」もめちゃウマなのですが、今回ばかりは相手が悪かったとしか……

カスタードケーキは保存性を度外視して味に全振りした商品ですから、美味しいのは当たり前なのかも。

杵屋について

杵屋の歴史

1811年 山形県南陽市で誕生

1948年 株式会社を創立

1979年 仙台市にも出店し、それが独立して宮城杵屋 ▶ 現在の宮城野

「萩の月」の菓匠三全(1947年創業)と比べると、だいぶ早くに誕生した老舗菓子店ですね。

杵屋から独立した「宮城野」

独立した後も杵屋と良好な関係を保っているのかは不明ですが、ルーツは間違いなく杵屋にあります。

現在は仙台市内に4店舗を構えて和洋菓子を販売しています。

宮城野の公式サイトにはカスタードケーキの記述はありませんが、インスタやFacebookにはちょこちょこ投稿されています。

2024.1.2 追記

宮城野に行ってカスタードケーキを実際に買ってきました!値段は税込195円でした。

宮城野のカスタードケーキの値段
ショーケース内の様子

どうやら、杵屋で作ったものを宮城野で販売しているみたい👇

宮城野カスタードケーキのパッケージ裏面
パッケージの裏面

お買い物マップ

杵屋と宮城野の店舗をマップに示しますので、カスタードケーキをお買い求めになる際の参考にしてください。

まとめ

この記事では、萩の月と同時期に発売されたカスタード蒸し菓子「カスタードケーキ」について情報を整理しました。

この記事のポイント
  • ネットの情報からでは元祖がどちらなのか判断できず
  • 市場に出たのは「萩の月」よりも「カスタードケーキ」の方が先
  • 添加物と保存料を使わない「カスタードケーキ」は日持ちが2日

わたしはカスタードケーキを、X(旧Twitter)での交流の中で知りました。仙台在住の方からの情報です。

商品の性質上お取り寄せはできなかったので、現地で買うために年末年始に東北へ飛びました。

杵屋も宮城野も宣伝/広告に力を入れているわけではないので、「カスタードケーキ」は全国的に知られていません。東北地方でも知られていないと思います。

当ブログの記事に書いたところで、限られた人にしかリーチできないと思いますが、すでにこの商品を知っている人からすると「余計なことを書かないで!私だけの秘密にしておきたいのだから」と怒られそうです😅

それだけ知る人ぞ知る逸品なのでしょう。

2024/08/14追記

なんと!あの杵屋や宮城野のカスタードケーキの美味しさが…… 全国にバレる💦どうすっぺ😅

杵屋のカスタードケーキがネットで販売開始!
「昭和のカスタード」のネット通販サイト

仙台には、「萩の月」と「カスタードケーキ」の間をとったお菓子「ロイヤルケーキ」というものも存在しています。

ロイヤルケーキはフレーズの商品

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