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「けんぴ」で有名な2つの菓子店で「芋名月」と「とさぽあん」を買って食べ比べてみた

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

こんにちは、りょうです!

黄色くてふんわりしたカステラ生地の中にカスタードクリームが入ったお菓子、おいしいですよね😋 

そのおいしさゆえ、全国各地で似たような商品がたくさん売られていて、「コレって◯◯のパクリなんじゃない?」なんて誤解されることも…(ちょっとかわいそう😭)。

私はこの手のお菓子を月系お菓子と呼んでいるのですが、今回はその中から、高知県で売られている芋名月」と「とさぽあんをピックアップして、実際に食べ比べてみました。

この記事は次のような人におすすめ!
  • カスタードクリームが入ったスイーツが好き
  • 近々、旅行や出張で高知県に行く予定がある
  • 土佐の銘菓「けんぴ」に2種類あることを知らない

この2つのお菓子を販売しているお店は、2種類ある「けんぴ」それぞれの代表的な名店。

そんなわけで、この記事では「けんぴ」についても解説しています。

商品の比較表

芋名月項目とさぽあん
高知県四万十町生誕の地高知市
「中秋の名月」の別名名前の由来土佐にかけている?「ぽあん」はどういう意味だろ?
南国製菓製造者市岡製菓
2004年頃発売日不明
151円価格 /個173円
50 gくらい重さ50 gくらい
ふんわりと優しい口あたりのスポンジでカスタードクリームを包んだ、まろやかなケーキ特徴カスタードクリームをやわらかい蒸しケーキでやさしく包んだお菓子

143 kcal
2.8 g
5.3 g
21.1 g
0.09 g
栄養成分
熱量
たんぱく質
脂質
炭水化物
食塩相当量

116 kcal
2.0 g
4.2 g
17.9 g
0.1 g
なしバリエーションなし
なし受賞歴なし

「芋名月」の栄養成分は、パッケージに100 gあたりで表示されていましたので、こちらで1個あたりに換算しました。

「芋名月」と「とさぽあん」の違いを徹底分析

全て左側が芋名月、右側がとさぽあんです。

色・形・サイズ:外見の比較

「芋名月」と「とさぽあん」の開封後の姿
芋名月は楕円状でひとまわり大きい

芋名月の方が明らかに大きかったです。

表面が凹んでいるのは、脱酸素剤が当たっていたから(いのちと一緒)。

クリーム・味:中身の比較

どちらもフラワーペーストが詰まっている
フラワーペーストの色が違う

「芋名月」の生地はふわふわしていて、味は…あまり感じられなかったです。対する「とさぽあん」は、ややしっとり生地で、ほんのり甘さが感じられました。

中のクリームは、どちらもちょうど良い甘さで美味しかったです。「芋名月」の方がやわらかな口当たりでした。切断面を見れば一目瞭然ですね。

パッケージと包装:贈り物としての魅力

どちらも黄色が基調のパッケージ

どちらも月🌕をイメージしたようなデザインです。

「芋名月」の中央から脱酸素剤が見えているのは何か理由があるのでしょうか。

脱酸素剤を裏側にまわして、表からはお菓子の表面が透けて見えるようにした方が良いと思うのですが。

「とさぽあん」のデザイン、黄色い部分から下に漏れているのはどういう意味だろ?🤔

ま、どちらも上品なパッケージで、もらった人は好印象を抱くとは思います。

芋名月は「水車亭」の商品

高知県民なら誰もが知る菓子店

水車亭の外観写真
水車亭の外観

「芋名月」を作っているのは水車亭(みずぐるまや)という菓子店。株式会社 南国製菓が運営しています。

水車亭というだけあって、敷地内に水車があります👇

水車亭にある水車

水車亭は四万十町にあるのですが、ややこしいことに、隣には四万十市があります。

同名の市と町が存在するなんて、県外者からすると迷惑以外の何者でもない😅

高知県内では水車亭のCMがバンバン流れていたらしいので、ものすごい知名度とのこと。

芋名月は水車亭のロングセラー商品

店内に陳列された「芋名月」

「芋名月」は、20年前に登場してからずっと支持されているロングセラー商品で、発売当時からその製造工程を変えていません。

店内には袋詰めされた芋名月が大量に陳列されており、POP👇も出ていましたので、人気商品なのでしょう。

芋名月のPOP

夏に冷やして食べると、絶妙なシャリシャリ感とひんやりした喉ごしが、クセになります。

水車亭といえば「芋けんぴ」と「塩けんぴ」

人気の1kg入り芋けんぴ
塩けんぴも山積み

高知県の「けんぴ」には2種類あるのですが、サツマイモでつくる「芋けんぴ」の方で有名なのが水車亭です。

テレビ番組など各種メディアにも取り上げられており、全国的にも知名度を上げてきています。

マツコの知らない世界で、マツコさんも「ズルい味」「止まんないんだよね」と絶賛した塩けんぴがこちら👇

私も1 kg入り ✕ 2袋を買ってきましたけど、すぐに家族に食べられてしまいました。

とさぽあんは「西川屋」の商品だけど…

四国で一番長い歴史の菓子店

西川屋の知寄町本店
知寄町本店の外観

「とさぽあん」を販売しているのは、高知市の老舗菓子店「西川屋(にしわや)」。

創業が元禄初年という歴史あるお店です。高知県内に4店舗あります。

私は知寄町本店に伺ったのですが、ここの店員さんがとても親切で驚きました。

オススメ商品を丁寧に説明してくださったり、土佐の文化を教えてくださったり、お茶とお菓子(梅不し)をサービスで出していただいたりと、恐縮しました。

西川屋に陳列されている「とさぽあん」
土佐や四国と名のつく商品が多い

とさぽあんの作り手は「市岡製菓」

ところで店員さんに、陳列されている商品の名前の由来をいくつか尋ねた時、「とさぽあん」の時だけ「よくわからない」との返答が返ってきてビミョーな空気になりました。

なんだか、この商品だけ思い入れが感じられないというか……店員さんが勧めてこないのよ。

それもそのはず、「とさぽあん」の作り手は「西川屋」じゃない、つまりオリジナル商品ではないのよね。パッケージ裏に書いてある。

「とさぽあん」のパッケージ裏面に書かれた製造者情報
徳島の「市岡製菓」で作られている

市岡製菓って、いろんな商品をOEMで作っている会社で、自社製品の「蒸しかすてら」のほかにもファミリーマートの「卵のふんわり蒸しケーキ」も実はここが作っています。

だから、ほかにも市岡製菓が作っている月系お菓子があるんじゃないかな。

カスタードが入った丸い蒸し菓子をOEM製造している山久と市岡製菓
この手のお菓子を世に送り込んでいる2社

西日本で売られている月系お菓子のうち1/3は市岡製菓が作ってる説……あると思います!

西川屋のけんぴは「元祖ケンピ」

「けんぴ」と聞くと多くの人はサツマイモでつくる「芋けんぴ」の方を思い浮かべるハズ。

全国的にも有名だからね。水車亭のもの以外だと、たとえば👉道の駅常総のやつとか。

この西川屋は、2種類ある「けんぴ」のうちの、もういっぽうの「けんぴ」――小麦粉を材料にした「ケンピ」――で有名なお店です。

とにかく堅いケンピ

歯が折れるかと思うくらい堅いので注意してください!素朴な味で私は好きです💕

もちろん店内でもイチオシの商品です。

西川屋の店内の様子
「ケンピ」と書かれた赤い箱

「小麦粉でできたケンピ」と「芋けんぴ」は別物じゃ~い!と声を大にして訴える西川屋。

知らなかった人は、以下の記事を読んで正しく理解しましょう。

まとめ

水車亭で袋詰めされて売られている「芋名月」

この記事では、高知県で手に入る2つの月系お菓子「芋名月」と「とさぽあん」を食べ比べ、それらの違いを紹介しました。

この記事のポイント
  • 「芋名月」は水車亭で長年愛されているロングセラー商品
  • 「とさぽあん」は市岡製菓が製造しているOEM商品
  • 「芋名月」の方が「とさぽあん」よりも生地も中身も柔らかい

また、高知県の銘菓「けんぴ」についても解説しました。

サツマイモを揚げた芋けんぴと小麦粉で作られたケンピの2種類あるのでしたね。

高知に行ったついでに店頭で買うもよし、公式サイトからネット購入するもよし、実際に食べてみることであなたも違いがリアルにわかるはずです。

高知に行ったらぜひ見学して欲しい日本最大の違法建築物「沢田マンション」👇

高知市にある沢田マンション
西川屋 知寄町本店から車で8分

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