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こんにちは、りょうです!
この記事は、洋菓子「みかもの月」が気になって食事も喉を通らないアナタのために、月系お菓子マニアの私が徹底調査の末に書き上げた【まとめ記事】です。
「みかもの月」の特徴や名前の由来、栄養成分などの基本情報はもちろん、製造元である蛸屋の紆余曲折の歴史、ちまたで話題の詰め放題チャレンジ、類似商品との比較、そして商品の購入方法までまるごと解説しています。
この記事を読むことで「みかもの月」についての理解が深まり、「へぇ、そうなんだ」と納得したうえで商品を購入することができます。
- 職人が練り上げた濃厚カスタードクリームを味わいたい
- 栃木県出身もしくは北関東に住んでいる
- 全国の「銘菓」と呼ばれるものを食べてみたい
みかもの月のように、「黄色くて丸いカステラ生地の中にカスタードクリームが入ったお菓子」は、ジェネリック萩の月とひとくくりにされることもありますが、「みかもの月」をあなどることなかれ!
全国ネットのテレビ番組にも取り上げられ、人気がうなぎ登り!新しい施設も続々オープンしています(これは、相当売れてるな😏ニヤリ)。
この記事を読んで興味が湧きましたら、ぜひご自身の舌で味わってみてください。
生誕の地 | 栃木県小山市 |
名前の由来 | みかも山にかかる”まん丸”な月をイメージ |
製造者 | 株式会社蛸屋 |
発売日 | 1983年頃 |
価格 /個 | 220円 |
賞味期限 | 30日 |
重さ | 50 g前後 |
栄養成分 熱量 たんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量 | 155 kcal 1.5 g 5.4 g 25.1 g 0.1 g |
原材料名 | 砂糖(国内製造)、卵、小麦粉、牛乳、還元麦芽糖、水飴、 植物性油脂、マーガリン、練乳 / トレハロース、乳化剤、 澱粉、グリシン、膨張剤、ゲル化剤(増粘多糖類) |
受賞歴 | なし |
味のバリエーション | ふわふわいちご 白桃、メロン、マロン、チョコ(いずれも季節限定) |
- 和菓子職人が練り上げた、濃厚でとろりとしたカスタードクリーム
- 地元産のブランド卵「つがのさくら」を惜しみなく使用
- 贈り物にも安心な賞味期限30日
- おかしパークでの「詰め放題」企画が人気
食べた瞬間にカスタードクリームからたまごの濃厚な風味が感じられます。
生地も柔らかくてフワフワ、指の跡が付くくらい。
詳しくは以下の記事をご覧ください。わたしの食レポが載っています。
こちらの動画から、生地とカスタードクリームの質感がよくわかると思います。
「蛸屋 おかしパーク」では無料で工場見学ができます。と言っても、丸いガラス窓から覗くだけなんですけどね。
残念ながら、「みかもの月」の製造マシーンは見えませんでした😭
「みかもの月」を製造・販売しているのは 蛸屋(たこや)。栃木県小山市に本店を置く老舗の和菓子屋です。
この「蛸屋」という珍しい名前は、元を辿ると宮城県仙台市に現存する老舗の菓子屋「蛸屋」の親戚筋にあたるのだとか。
創業者 | 早坂一幸 |
創業 | 1949年 |
前身 | 1698年「赤壁楼」の名称で和菓子屋を創業したのがルーツ |
1963年 | 「御菓子司 蛸屋総本店」の屋号で和菓子の製造と販売を開始 |
2017年 | 会社更生法が申請され倒産 |
2018年 | 株式会社坂東太郎のグループに入り、再スタート |
2021年 | 「工場直売おかしパーク」をオープン |
2023年 | 新形態の店舗「AOYA CAMPAGNE」がオープン |
現在、北関東を中心に50店舗近くを展開しており、親戚や企業への挨拶や帰省の際の「菓子折り」などによく利用される、地元民にとっては馴染みのあるお店です。
蛸屋の本社は、栃木県小山市城東4-19-15 に位置しています。
都心と日光東照宮を結ぶ位置にあり、ルート観光のポイントとしても注目されています。
2021年には「工場直売おかしパーク」、2023年には「AOYA CAMPAGNE」がオープンして、あらたな小山市の観光名所に!
約40年前に発売された「みかもの月」は蛸屋の一番人気商品です。
ふわふわの丸いカステラ生地で、濃厚でとろりとしたカスタードクリームを包んだ評判のお菓子。
商品名「みかもの月」は、栃木県の三毳山(みかも山)に由来します。この山は万葉集にも詠われる景勝の地であり、地元の方にとってはハイキングコースなどでお馴染みの場所です。
そのみかも山にかかる”丸い月”をイメージしてこの名前が付けられたのだとか。
「みかもの月」はその材料にこだわりがあり、なかでも卵は一級品です。
菓子袋には”卵”としか表記されていませんが、実はこの卵が只者ではありません。
栃木市都賀(つが)町のブランド卵「つがのさくら」が使われているんです。
「みかもの月」のカスタードクリーム、蛸屋の公式サイトには和菓子職人が「練り上げた」と書かれています。
つまり機械任せにせず、手作りにこだわり、職人の確かな手技で作っているのです。
「みかもの月」の直径は約7 cm、ほわんと”まん丸”なフォルムがなんとも可愛らしいです。
手に取ると、まわりのカステラ生地はふわふわ。
そのカステラの中のカスタードクリームはねっとりとして黄色みが強く、一口食べると、カステラの部分と相まって抜群のバランスの食感と濃厚な味わいが感じられました。
この手のお菓子は、夏場に「冷やす」ことで印象が変わると聞いたことがあります。
では「みかもの月」を冷やしてみたらどうなるのか……試してみました。
みかもの月は常温保存できるので、まずはそのままカット(室内温度は28℃)してみると…
周りのカステラが柔らかい上にクリームもねっとりとしているので、ちょっと崩れてしまいました。
次は一晩冷蔵庫に入れておいたものです(庫内の温度は7℃)。
やはり冷やすと印象が変わりますね。含まれているマーガリンの部分が冷やされて固まってくるようです。
食べてみるとクリームの部分が最初ひんやり冷たく感じますが、すぐに口の中で溶けてしまいます。
次に、冷凍室に一晩入れてみました。
外側のふわふわ感は残っていますが、手で割る事はできませんでした。
そしてナイフを入れた時に遂に見つけたのです、究極の「みかもの月」を👇
お判りいただけるでしょうか、冷凍した「みかもの月」の断面の見事な美しさ。
そして一口食べてみると、まるで別世界に連れて行かれた様な幸せな気持ちになったのです(つまり、飛びましたw)。
本当に同じ「みかもの月」なのか?と疑ってしまうほど、味も食感も「別の洋菓子」になっていました。
「え!なにこれ?アイス?」
冷凍した「みかもの月」は、まるでカステラに包まれた高級アイスクリームの一口目のような、柔らかなカステラの次に来るしっかりした食感と冷たさ、甘さが抑えられて後味にも嫌味のない「お月様のアイスクリーム」とでも名付けたくなるような抜群の美味しさでした。
あまりの美味しさに、庭に咲いていた萩の花とミントの葉で、それっぽく盛りつけてみたのが上の2枚の写真です。
しっかり冷凍されている「みかもの月」は、どう切っても断面が崩れることはなく、美味しい紅茶とのセットメニューだったら絶対注文するレベルの素晴らしいお菓子でした。
【9/11追記】新しくなった「みかもの月」について、蛸屋の担当者の方から極秘情報をいただきました。
みかもの月シリーズはAOYA CAMPAGNEのオープンを機にリデザインいたしました。325年継承する蛸屋と、新たな和菓子への挑戦を始めたAOYA CAMPAGNEのブランディングの一環と捉えております。
みかもの月は、実は同じように見えるのですが、中に入っているマーガリンをバターに切り替えて販売を始めております。少しずつですが『進化、深化、心化していきたい』そんな思いでおります。
蛸屋の担当者 様
なんと!物価高が続くこのご時世に、マーガリンをバターに切り替えていたとは。
スーパーに売っている同じメーカーのマーガリンとバターの値段を比べると……バターの方が2.5倍以上も高い。
それなのに、値段はそのままの220円。何という太っ腹!
というよりも、自分たちの作り出すモノに対する責任と情熱が心に響きました。
- これからも前に進むための進化
- 決してモノをおろそかにせず、深みを極めるための深化
- 絶対に忘れてはならない繊細なヒトの心の在り様に追従するための心化
の気持ちを持った人たちが作る「みかもの月」から目が離せません。
リデザイン前の「みかもの月」と、バターに変わった新しい「みかもの月」を食べ比べてみたいな😋
黄色くて丸いカステラ生地の中にカスタードクリームが入ったお菓子、実は全国に沢山あります。
こちらの記事に整理していますが、少なくとも70種類は売られています。
中でも栃木県(とその周辺)は激戦区!👇
「みかもの月」を他の類似商品すべてと比較したい気持ちは山々ですが、それ相応のお金と時間がかかりますので、今現在は下記の1商品との比較記事のみ公開しています。
蛸屋の本社工場に隣接する「工場直売おかしパーク」は2021年10日にOPENしました。
その時の目玉商品として始まったのが「みかもの月 詰め放題」。この詰め放題企画が今でも大人気なのです。
JR小山駅から車で15分ほど。
蛸屋本社工場の敷地内にあり、のれんや看板があるので分かりやすかったです。
工場と店舗が隣接していて、店舗は惹きつけられるような魅力のある造りになっています。
1.大小どちらかの袋を選び、先に会計を済ませる。
・小さい袋は15 ✕ 25 cmで500円
・大きい袋は20 ✕ 30 cmで1,200円
参考:「みかもの月」サイズ 👉 8 ✕ 12 cm
2.その袋に「みかもの月」を好きなだけ詰めて、一緒に渡される長さ8 cmの留め金で封ができれば合格。
・袋が破れていたらダメ🙅
・封ができていなかったらダメ🙅
3.制限時間は無制限
「みかもの月」の単価は220円ですから、小さい袋でも3個入れれば元が取れちゃいます。
店員さんから「詰める前によーく袋を伸ばしてもらっていいですからね、制限時間無制限なのでたくさん詰めてくださいね」と、とても良心的なお言葉をいただき更にやる気アップ!😤
さーて、結果はというと……
私は小さい袋でトライしてみましたが、6個詰め込むのがやっと。
大きな袋にトライした友人は10個でギブアップ。頑張れば12個くらいは入りそう。
これまでの最高記録をうかがってみたところ、小袋で11個!そして大袋の最高記録はなななんと…22個!
とんでもないツワモノ(いやバケモノ)がいました。
未だにその記録は破られていないそうですから、あなたも一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
袋のサイズ | 最高記録 | 平均 |
---|---|---|
小 | 11個 | 5~6個 |
大 | 22個 | 11~12個 |
ここまでお読みいただいて「みかもの月」がどうしても食べたくなったという方へ、その購入方法をお伝えしましょう。
「みかもの月」を売っている場所をリストアップします。
- 蛸屋 各店舗
- 工場直売おかしパーク(アウトレット商品も購入可)
- AOYA CAMPAGNE
- 栃木県・埼玉県の東北自動車道SA・PA
- 小山駅、宇都宮駅
- スーパー、道の駅
なお、小山駅だと…..
「御用邸の月」との食べ比べができちゃう😄
一方、AOYA CAMPAGNEだと…
パッケージがリデザインされ、箱も新しくなっています。
オンラインで購入するなら楽天の一択です。
AmazonやYAHOO!では取扱いがありません。
秋の味覚「栗」の芳醇な味わいとカスタードクリームの濃厚さが見事に融合した特別な一品「みかもの月 マロン」。
秋の季節限定商品なので、年中売られているわけではありません。
しかもネット通販では売られていないので、秋に北関東へ行く機会がある方は是非買ってみましょう!
- 蛸屋の「まごころいちご」が「みかもの月」っぽい雰囲気なのですが。
- 「まごころいちご」は「みかもの月」の苺バージョンです。
- みかもの月 詰め放題の「お一人様一回限り」とはどういう意味?
- 一日に一回が限度という意味です。翌日来ればまたチャレンジできます。
- みかもの月は「◯◯の月」のパクリなの?
- 私はパクリではないと思います。
- 全国的に有名なの?
- いいえ、全国的な知名度はまだ低いです。コチラのアンケート結果をご覧下さい。
この記事では、栃木県小山市の銘菓「みかもの月」について、世界中のどこよりも詳しく解説しました。
- 栃木県小山市の蛸屋が作り手
- 地元のブランド卵を使う材料へのこだわり
- 和菓子職人の手技で作るカスタードクリーム
- エンタメ性抜群の「みかもの月 詰め放題」
本記事で「みかもの月」の入手方法を具体的に示しましたので、あなた自身でも「みかもの月」を味わって、長きにわたり蛸屋の看板商品に君臨している理由を確かめてみてください。
優しいたまごの味わいを持つカスタードクリームと、芳醇な刻み栗がベストマッチした秋の季節限定商品「みかもの月(マロン)」も是非お試しください!